開業医が抱える経営の悩みとは?相談相手の見つけ方も解説
開業医は医者と経営者、一人二役をこなさなければ健全な経営はできません。
ただでさえ医療行為で多忙な日常を送っているのに、空いた時間に経営者として活動することはとても困難です。
この記事では、開業医が抱える経営の悩みと相談できる相手の見つけ方について解説します。
開業医が抱える経営の悩みとは
開業医は経営において次の悩みを抱えています。
- 患者が少ない
- いい人材が集まらない
- 人材教育ができない
- スタッフの定着率が悪い
- 経費負担が大きい
- 経営状況を把握できない
立地条件や集客方法、患者のニーズと診療科目などが商圏内で患者とマッチしていなければ、開業前に計画していた患者数を確保できません。
また、スタッフの人材教育まで手が回らなかったり、よい人材が集まらなかったりすると患者の満足度が低下し、スタッフの定着率にも影響を及ぼします。
さらに、開業医は3つの役割があります。
- 医者
- 管理者
- 経営者
経費度外視で医療に専念したり、医療器材の設備に多額の費用を投じたりすれば経営を圧迫する可能性があり、経営状況を把握できなければ廃業に追い込まれる危険性すらあります。
経営の相談相手を見つける方法とは
開業医が経営相談をする相手は税理士がおすすめです。
なぜなら、税理士は税務の専門家であり、資金繰りや節税対策などのアドバイスをもらえるからです。
そこで、頼りになる税理士を見つける方法は「インターネット検索」と「紹介」の2通りあるので解説します。
税理士をインターネット検索で見つける
インターネット検索では、「開業医 税理士」「クリニック 税理士」などで検索すれば、開業医やクリニックを専門に取り扱っている税理士が見つかります。
しかし、自身のことや実績などを詳細に掲載していないケースもあり、判断しかねるときは無料相談や税理士事務所主催のセミナーに参加して確かめてみることも大切です。
税理士を紹介してもらう
一方、紹介の場合は知人・友人など、信頼できる人からの紹介であれば安心できる上に、実体験を基に紹介してくれるので税理士の人間性や仕事ぶりなどを参考にできます。
税理士の中には、あえてホームページやSNSを活用していない人もおり、紹介でしか出会えない優秀な税理士もいます。
ただし、紹介してもらった場合には想像と違うと断りづらいので、紹介者には「相性があるので断るかもしれない」と事前に伝えておきましょう。
頼りになる税理士を見つけるポイント
開業医の経営サポートはとても重要な役割があり、できれば頼りになる税理士を見つけたいと思うのが心情です。
そこで頼れる税理士を見つけるポイントは以下の5項目をチェックしてください。
- 経営に詳しい知識や経験はあるか
- 医療に関する知識や経験はあるか
- 費用を明確にしているか
- 税理士との相性は良いか
開業医は経営と医療を同時に行うため、経営・医療どちらか一方の知識だけでは対応できません。
知識や経験のみならず、税理士との相性や淡々と税務をこなすのではなく積極的に節税ポイントなどをアドバイスしてくれるのかといった点にも注目して探しましょう。
注意点として、積極的なアドバイスには親身なって提案してくれる場合と、税理士の営利目的で行う場合があるので見極めが必要です。
また、費用が不明瞭な場合は、あとから高額な費用を請求されるケースもあるので注意してください。
まとめ
今回は、開業医が抱える経営の悩みや相談相手の見つけ方について解説しました。
開業医は医療と経営の一方に偏って専念しただけでは開業医という経営はうまくいきません。
開業医は医者としての立場を保ちつつ、経営に関する業務は専門知識を有する税理士に任せることも経営する上で大切なことです。
まずは医療と経営、両方の知識と経験を兼ね備えた税理士に相談することをおすすめします。